「麻婆豆腐の素」「青椒肉絲のたれ」…。スーパーの調味料コーナーには、便利な合わせ調味料がずらりと並んでいます。確かに手軽で失敗知らず。でも、ちょっと待ってください。
実は、基本調味料を使って自分で味付けする方が、節約になる、味を自由に調整できる、そして何より意外と簡単なんです。
今回は、「合わせ調味料を卒業したい」と考えている方に向けて、基本調味料で作る中華料理の魅力をお伝えします。

年間で1万円以上の差!驚きの節約効果
まずは気になるコスト面から見ていきましょう。
合わせ調味料のコスト
- 麻婆豆腐の素(2〜3人前):約200円
- 青椒肉絲のたれ(2〜3人前):約180円
- 回鍋肉の素(2〜3人前):約200円
- エビチリソース(2〜3人前):約250円
これらを月に1回ずつ使うと、月額約830円、年間で約10,000円かかります。
基本調味料で作った場合
同じ料理を基本調味料で作ると、1回あたりのコストは以下の通りです。
- 麻婆豆腐:約70円
- 青椒肉絲:約50円
- 回鍋肉:約60円
- エビチリ:約80円
月に1回ずつ作っても月額約260円、年間で約3,100円。その差は年間約7,000円にもなります。
しかも、基本調味料は他の料理にも使えるため、実際の節約効果はさらに大きくなります。醤油、酒、砂糖、オイスターソースなどは和食や洋食にも活用できますよね。
「もうちょっと辛めがいい」が叶う!味の自由度
合わせ調味料を使っていて、こんな経験はありませんか?
- 「辛すぎる…子どもが食べられない」
- 「もう少し甘めの方が好みなんだけど」
- 「塩分が気になる」
市販の合わせ調味料は味が決まっているため、調整の余地がほとんどありません。でも、基本調味料から作れば、自分好みの味に自由にカスタマイズできるんです。
調整できるポイント
- 辛さ:豆板醤の量を加減すれば、激辛から子ども向けマイルド味まで自在
- 甘さ:砂糖の量で、甘めが好きな方も控えめが好きな方も満足
- 塩分:醤油を減らして減塩対応も可能
- コク:オイスターソースやごま油の量で、好みの深みを出せる
家族それぞれの好みに合わせて、「パパは辛め、子どもは甘め」と作り分けることもできます。これは合わせ調味料では絶対にできないことです。
実は簡単!混ぜるだけの「黄金比レシピ」
「自分で調味料を調合するなんて難しそう…」と思っていませんか?
実は、中華料理の味付けには基本のパターンがあり、それさえ覚えてしまえば、計量スプーンで測って混ぜるだけ。所要時間はわずか30秒程度です。

定番中華料理4品の調味料レシピ(2人分)
青椒肉絲
- しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1
- オイスターソース:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/2
- 水:大さじ2
- 片栗粉:小さじ1(水溶き用)
- ごま油:少々(仕上げ用)
回鍋肉
- 甜麺醤:大さじ1.5
- 豆板醤:小さじ1〜2
- しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/2
- にんにく(みじん切り):1片
- 生姜(みじん切り):少々
麻婆豆腐
- 豆板醤:小さじ2〜大さじ1
- 甜麺醤:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 鶏ガラスープ:150ml
- 砂糖:小さじ1
- にんにく(みじん切り):1片
- 生姜(みじん切り):1片
- 花椒粉:お好みで
- 片栗粉:大さじ1(水溶き用)
- ごま油:大さじ1/2(仕上げ用)
- ラー油:お好みで
エビチリ
- ケチャップ:大さじ3
- 豆板醤:小さじ1〜2
- 酒:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/2
- 水:50ml
- しょうゆ:小さじ1/2
- にんにく(みじん切り):1片
- 生姜(みじん切り):1片
- 片栗粉:小さじ2(水溶き用)
- ごま油:少々
パターンを見つければもっと簡単に
これらのレシピを見ると、共通のパターンが見えてきませんか?
- 「醤油・酒・砂糖」は基本セット
- 辛い料理には「豆板醤」
- コクを出すなら「甜麺醤・オイスターソース」
- とろみには「片栗粉の水溶き」
- 仕上げに「ごま油」
この基本パターンさえ覚えてしまえば、レシピを見なくても作れるようになります。
揃えておきたい基本調味料リスト
中華料理を自分で味付けするために、最低限揃えておきたい調味料はこちらです。
必須調味料
- しょうゆ
- 酒(料理酒)
- 砂糖
- 鶏ガラスープの素
- 片栗粉
- ごま油
あると便利な調味料
- 豆板醤(辛い料理用)
- 甜麺醤(コクのある料理用)
- オイスターソース(旨味アップ)
- 花椒粉(本格的な香り)
- ラー油(辛味プラス)
これらは一度購入すれば長期間使えますし、中華料理以外にも応用が効くものばかりです。
李錦記 豆板醤 チューブ入り(85g*2本セット)【李錦記】[リキンキ 中華調味料 本格]
李錦記 甜麺醤(チューブ入り)90g エスビー食品 リキンキ テンメンジヤン 90
エスビー 李錦記 オイスターソース(チューブ入り) 95g
【公式】S&B 花椒 パウダー 12g エスビー食品 公式
かどや製油 ごまらー油 45g
初心者でも失敗しないコツ
1. まずは1品から始める
いきなり全部の料理を基本調味料で作ろうとせず、まずは得意な1品から挑戦してみましょう。「青椒肉絲だけは自分で味付けする」というところからスタートすれば、ハードルがぐっと下がります。
2. 調味料は小さな容器で混ぜておく
炒めながら慌てて計量するのは大変です。事前に小皿やボウルで調味料を全部混ぜておけば、炒め物の最後に一気に投入するだけ。失敗知らずです。
3. 作り置き合わせ調味料も活用
「毎回計量するのが面倒」という方は、自家製の合わせ調味料を作って保存するのもおすすめ。市販品より安く、自分好みの味で、保存料も気になりません。
例えば、麻婆豆腐用の調味料を4〜5回分まとめて作っておけば、使うときは計量不要で便利です。
4. レシピをスマホに保存
最初のうちは分量を覚えられなくても大丈夫。スマホにレシピを保存しておいて、料理中に確認すればOKです。3〜4回作れば、自然と覚えてしまいます。
意外なメリット:料理の腕が上がる
基本調味料で味付けをするようになると、調味料それぞれの役割が理解できるようになります。
- 「醤油は塩味と旨味を加える」
- 「砂糖は甘味だけでなく、味の角を取る」
- 「酒は肉を柔らかくして臭みを消す」
こうした知識が身につくと、他の料理にも応用が効き、レシピを見なくても「だいたいこんな味付けだろう」と想像できるようになります。結果的に、料理全般のスキルアップにつながるんです。
まとめ:一度試してみる価値は十分にある
市販の合わせ調味料に頼らず、基本調味料で中華料理を作ることには、こんなメリットがあります。
- 年間約7,000円の節約になる(2人で月に4品1回調理の場合)
- 辛さ・甘さ・塩分を自由に調整できる
- 混ぜるだけで簡単、慣れれば30秒
「難しそう」「面倒そう」と思っていた方も、実際にやってみると拍子抜けするほど簡単だと感じるはずです。
まずは得意な1品から、基本調味料での味付けに挑戦してみませんか?自分好みの味を作れる喜びと、節約の実感が得られて、きっと料理がもっと楽しくなりますよ。
鉄の中華鍋で、もっとおいしく!本格的に!
高温調理が可能で、蓄熱性が高い鉄の中華鍋を使うと、料理がさらに美味しくなります。初心者でも使いやすい、お手入れが簡単な家庭用の中華鍋を紹介します!


